掻き落としの壁

壁が膨らんでいるとお客様より相談を受け確認。

塗装の防水性能が落ちてしまった壁面。
触れただけで掻き落としがボロボロと剥がれ落ちる状態。
砂の形状からリシンの掻き落としと推測されます。

リシンの掻き落とし(かきおとし)の壁とは
 外壁を一度左官で下地を作った後、
 再度リシンをコテなどで上塗りして仕上げ、
 乾かない間に壁の表面を削り落とします。
 その削り落とす行為からか、掻き落としと言われています。
 (リシンとは細かい天然石を骨材と混ぜてペースト状にしたもの。)

掻き落としの壁1-1

経年劣化等で雨水が壁に吸水される状態でした。
掻き落としの壁1-2

雨水の侵入している恐れから、建物内部へ影響も心配だったり。
また、ここまで剥離が進んでいると最低限、下地からやり直さないといけません。
やはり壁の表面を削って行う工法は注意が必要かもしれません。

次回へ続きます。

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